献血に行ってきました。
ここ南アフリカでは、どうしてもHIV/AIDSなど血液由来の病気の問題を避けて通れません。
また、異国に来て輸血が必要な病気やけがになることも不安です…などと難しく考えたことも確かですが、
日本でも献血に行っていた私は、もっと単純に「ここでも献血できないものか?」くらいに考えました。
偶然、Fairland
Donate Clinicを発見(「8番の中華」と呼ぶ中華食材店の4軒となりです。)。
そこに通うようになってから、2年になります。今回は、このFairland Donate Clinicを紹介します。
献血のシステムは日本とほぼ同じです。
対象の方は、次のとおり。若干日本とちがいますが、そこは体格のよい南ア人との違いだと考えます。
体重が最低50kg
満16歳〜65歳の健康な人
安全な性生活?をしている人
他の患者への輸血をして安全だと思う方
その他(問診で「3ヶ月以内にマラリア地域に旅行したことがありますか?」
というものがあります。該当される方は3ヶ月すぎてされた方がよいと思います。)
南アの人にとっても日本人にとっても「面倒くさい」問診票(でも必要)に回答したあと、
比重・血圧・脈拍を検査し、採血となります。採血は、480ml。
日本の街頭献血でも400ml献血が主となってきていますので、そう変わらないです。
採血前後に水分をやや多めにとることが大切です。
(我が故郷岡山で行っていた「成分献血」なるシステムは、フェアランドではやっていません。)
さて、Fairland Donate Clinicでは、2人の看護婦さんが笑顔で迎えくれます。
一人は検査・採血担当、もう一人はコンピュータに向かってデータを確認する係
(どうしてそんなに長くコンピュータに向かう必要があるのか、何回行っても分かりません)です。
当日は、おじさんが採血をすませて休んでいるところに入っていきました。
私が検査に向かうと、次のおばさんがにこやかに入ってきます。
きょうは間断なくドナーがやってくる日となりました。
「南ア日本人会のホームページに紹介記事を載せたい。」と言うと、
SANBS(South African National Blood Service)のウェブサイトを紹介してくれました。
http://www.sanbs.org.za/(文字がいっぱいなので、やや苦痛です。)
採血されながら、取材を開始します。
私 「毎日、どのくらいの希望者が、イテッ(針が右腕に…)来るのですか?」
Aさん「そうね。15人から20人くらいかしら。ねえ。」
看護婦Aさんはとなりの同僚Bさんに話しかける。
Bさん(画面から目を離していない)「そのくらい来るわよ。」
私(看護婦さんの機嫌を損ねないように、デジカメを片手で出しながら)「写真をとってくれますか?」
Aさん(器具の状態を確かめたあとで)「こんな風に撮るの?腕のアップも入れようか。」
隣で献血をしていた女性も話に加わって、
「もっとこの活動を広めてほしいわ。」と言っていました。
約5分後、採血はおわります。
そして看護婦さんは、「資料にどうぞ」とばかりに、パンフレットもたくさんくれました。
その中で心に残ったのが、実際に輸血された人の笑顔。(これはWeb上でも見られます。)
自分の血液がどのようにつかわれる(た)かは分かりませんが、だれかのためにはなっているのだな、と思っています。
献血後、ジュースとクッキーをほおばりながら、しばしの休憩。その後も話は続きます。
「南アの全人口の1〜2%しか献血していない。もっとたくさんの人が参加してくれれば。」
とため息混じりに看護婦さんは話していました。
さて、Fairlandでは毎月最終木曜日に、おとなりのピザショップの提供により、
ドナーの方にはピザが食べられる、というキャンペーンをしていました。
次回はこの催しに加わってみようと思います。
最後に、先日このようなメールがSANBSから送られてきました。
「Thank you for
responding to our call for your blood donation. You made a difference in
someone’s life.」
少しずつでも提供者が増えていってくれれば、と思います。